そもそもIllustratorって、どんなソフトなの?

Adobe Illustratorは、デザインの現場でよく使われています。そもそも、どういう業務用とで利用するソフト(アプリケーション)なのでしょうか。

この記事では、アプリの特長から、各デザイン業界での利用方法について学びます。

目次
  1. 1. Adobe Illustrator(アドビイラストレーター)って、何?
  2. 2. ベクターグラフィックスって何?
  3. 3. Illustratorは、どんなデザインの現場で使うの?
    1. 3.1. 広告業界
    2. 3.2. 印刷業界
    3. 3.3. 映像業界
    4. 3.4. Web業界
  4. 4. まとめ

Adobe Illustrator(アドビイラストレーター)って、何?

Adobe Illustratorは、アメリカのアドビ社が開発・販売している、ベクターグラフィックスのアプリケーション です。

最初に開発されたのは1986年で、実に30年以上の歴史を持っています。

印刷業界にコンピューターを用いた制作が始まった頃より使われており、昔はコンピューターでデザインをする、といえばIllustratorと言われていました。

今もIllustratorは様々なデザインの分野で利用されており、デザイン業界では避けて通れない必須のアプリケーションといえます。

ベクターグラフィックスって何?

Illustratorの特長は、なんといっても、ベクターグラフィックスです。ベクターグラフィックスとは、グラフィックやデザインを拡大縮小しても、画質が劣化しないという特長を持っています。

線の太さやグラフィックの形状を座標データとして管理するため、拡大縮小が自由に出来、結果として劣化せずに利用できます。

また、デザインが比較的単純な図形の組み合わせで出来ている場合、データの容量が少なくて済む、というメリットもあります。

ベクターグラフィックスの対義語は、ラスターグラフィックスといいます。ラスターグラフィックスは、座標を数値で管理せず、ピクセルの集合で管理します。ベクターグラフィックスに比べ、大きなサイズや緻密な解像度を求める場合、データ容量が重くなる傾向があります。

ラスターグラフィックスを扱うソフトウェアとして有名なのは、Photoshopです。Illustratorもラスターグラフィックスを扱う機能が一部ありますが、限定的です。実際には、IllustratorとPhotoshopを組み合わせてデザインを作成することもあります。用途に応じて使い分けたり、組み合わせるのが実際のデザイン現場で使われているやり方です。(詳しくは、別の機会で紹介します)

Illustratorは、どんなデザインの現場で使うの?

Illustratorは、デザイン業界で広く一般に使われていますが、特に以下の分野で利用されることが多いアプリケーションです。

広告業界

ポスターやリーフレット、カタログ、ビルの看板、新聞、雑誌広告といった、日常目にする広告物では、まず利用されているのがIllustratorです。様々なサイズのグラフィックを制作するため、ベクターグラフィックスであるIllustratorが重宝されています。

印刷業界

広告業界と重複する部分もありますが、雑誌書籍、カタログ、ポスター、リーフレット、書籍といった、印刷物をデザインする現場で使われます。

印刷物は、必要とする解像度が高いため、ラスターグラフィックスではデータが重くなってしまいます。従って、印刷物をデザインするときは、特別な理由がない限り、Illsutratorで行うのが一般的です。

映像業界

テレビ番組や、イベント展示会、街ナカで見かけるデジタルサイネージなどの映像にIllustratorが使われていることがあります。映像業界では、PhotoshopやAfter Effectsといったアプリケーションを使うことが多いのですが、他のアプリケーションでは作れない素材づくりに利用することがあります。

Web業界

Web制作の現場でも利用することがあります。一般的にWebデザインのカンプを作る時には、Adobe PhotoshopやAdobe Fireworksを使うことが主流でした。最近では、Sketch(Macのみ)というアプリケーションも登場していますね。Fireworksは、Macromedia時代から使用しているデザイナーが多かったのですが、Fireworks CS6を最後に、開発が中止されました。FireworksはIllustratorと同じベクターグラフィックスのアプリケーションであるため、操作性が似ているIllustratorでWebデザインを行う人が増えています。

ただ、Illustratorは印刷物のデザインとともに発展したアプリケーションであるため、Webのデザイン制作には不向きな部分もあります。CCになってからは、このあたりのアップデートも進んでいますが、HTML/CSSのマークアップを行うエンジニアからは、敬遠されることもあるようです(コーディングがしづらい、等)。

また、映像業界と同じく、Photoshopなど他のアプリケーションで作成できない図形素材を作るなど、部分的に利用する場合があります。

まとめ

  • Adobe Illustratorは、ベクターグラフィックスのデザイン制作アプリケーション
  • 拡大縮小しても画像が荒れない
  • 広告、印刷、映像、Web業界など、幅広いデザインの現場で使われている

いかがでしょう? Adobe Illustratorはデザインの仕事をする上で、避けては通れないアプリケーションであることが分かったと思います。広告や印刷業界では、Illustratorを利用する比重は高いのですが、映像やWebの場合は、相対的に低く、もしかすると利用するタイミングはあまりないかもしれません。

しかし、Illustratorでなければ描きづらいグラフィックもありますので、操作にある程度慣れておくことは、デザインの現場で仕事をするにあたって、大きなメリットとなります。