この記事は、「Web制作者」「企業のWeb担当者」向けの記事です。
サイトのリニューアルなどで、「既にあるサイトに何ページあるか」ということを把握したい場合があります。
そういうときに、ざっくりでもいいのですぐ調べる方法を紹介します。
Googleサイト内検索を使う
Googleサイト内検索は、特定のサイトの中だけを検索したい時に使います。
検索窓に「検索したいワード site:https://example.com」と、特定のドメインを入力すると、そのドメインの中でマッチするページだけを検索結果に表示します。
実は、このサイト内検索は、検索ワードを含めずに指定すると、そのドメインのコンテンツでGoogleに登録されているページが全て表示されるようになります。
「site:https://example.com/」といった具合です。
試しに、京都大学のサイトが何ページインデックスされているか確かめてみる
さて、どこのサイトでもいいのですが、サンプルとして、京都大学を例に取ってみます。
Google検索窓に、URLを貼り付け、
頭にsite:
を付けます。
検索結果は以下の通り。
約48,700件のページがインデックスされているようです。
このやり方のメリット
最近は、ある程度の規模があるサイトではCMSで管理するのが当たり前になり、直感的にサイト数を把握することが難しくなりました。HTMLファイルを数えるだけでは、そのサイトの総ページ数がわかる、という単純な話ではないからです。
とはいえ、サイトのリニューアルとなると、少なくとも現行サイトの規模感を把握する必要があります。サイトの新規制作を、前任のWeb担当者が行った場合などは、社内でもその規模が理解出来る方は少ないでしょう。
しかし、ドメインさえわかっていれば、Google検索するだけなので、何処でも誰でも簡単に実行することができます。リニューアルの話が立ち上がれば、発注に向けて、取り敢えずの規模感をつかむことができます。
また、Web制作側にとっても、規模感のわからないサイトリニューアルの打診を受けても、すぐ価格感を想定することが難しいです。こういった時にも、このテクニックが有効です。
このやり方のデメリット
あくまでGoogleにインデックスされたURL(=ページ数だと換算想定)しているので、厳密な意味での工数算出には向きません。モーダルやタブなどの、JSで動的に見え隠れするコンテンツを把握することはできません。
また、動的生成ページを含むため、大量の商品詳細ページや、大量のお知らせ記事があるサイトなどでは、静的なページと動的なページもまとめて件数として表示されます。制作工数を詳しく出すため、静的ページにのみ絞って調べる、ということはできません。
また、ひとつのサイトであっても、複数のドメインにまたがるサイトを検索することはできません。ブランドサイトとコーポレートサイトを分けていて、それを統合する、というような場合は、ドメインごとに調べる必要があります。
まとめ:あくまでざっくりした規模感を出したい時に
とにかく、すぐにサイトのページ数や規模感をざっくり知りたいという時に有効なテクニックです。
サイトリニューアル時、その発注時に、あらかじめページ数があると、見積が進みやすいということもあります。
「サイトをリニューアルしたい、いくらかかる? ページ数は? わかりません…」
みたいなことを避けるためにも、発注側、受注側ともに知っておいて損はないテクニックだと思います。